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執筆者の写真札幌 ジャータカ朗読会

9/10 ミニ朗読会とミーテング終了しました

 Cullakaseṭṭhi-jātaka(4)チュッラカ豪商をとりあげました。 ある貧しい家の息子が、ある豪商 の予言のことばを信じ、種々の機知をはたらかせて、やがて豪商のしあがるという物語です。 この物語自体もわらしべ長者の物語のように興味深いですが、この物語の前段にあるお話が非常に面白いものです。

この豪商となったチュッランテーヴァーシカは、昔 ①カッサパという正覚者の時代に出家して、賢い人であったが、ある一人の愚鈍な比丘を嘲笑し、その比丘がお経を習得することをやめさせてしまった。 ② 国王であったとき、都城を廻っていた折、額から汗が出たので、清潔な布で額を拭った布が汚れてしまいまったときに「実に、作られたものは無常なのだ」という無常観を体得した。 という過去がありました。


彼は、チュッラパンタカという名前で釈尊の下で出家しました。日本では周利槃特として有名です。彼は、①の業から、非常に愚鈍でした。②の業からお釈迦様から神通力で作り出した清潔な布きれを渡され、『垢とり、垢とり』と言って擦り、特別な能力までも具わった大阿羅漢の境地に到達しました。  この物語の教訓は次の通りです。

⑴ 子供は、親に再び顔を合わせられないほどに逆らってはいけません。

⑵ 指導する方法さえ間違えなければ、誰もダメな人間になりません。

⑶ 仏教の前では、全ての人間は、本来幸福に満たされている、能力に溢れています。 ⑷ 自分に適した教示が経典の中には必ずあります。 参加者は5人。皆様お疲れ様でした。


閲覧数:33回1件のコメント

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寛之 原
寛之 原
20. marrask. 2023

ありがとうございます。子育て中です。(子もかなり大きくなりましたが) 「指導する方法さえ間違えなければ、誰もダメな人間になりません。」は、心強い言葉です。 既存の価値観を無理に押し付けないように気を付け、子どもたちと笑顔で接しようと思います。

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