今回は「033 Sammodamāna jātaka サモーダマーナ」。 ウズラたちは、仲の良いときは力を合わせて、鳥捕りの網から逃れていたが、やがていさかいを起こしたために破滅が訪れたという物語でした。
ウズラを狩ることを仕事にしていた猟師は、「おれが網を投げると、すぐそれを持ってイバラの茂みに投げかけて行ってしまう。だがあいつらが、ずっと和合して暮らすことはきっとないだろう。いつかきっとあいつらは争いを起こすだろう。」と考えました。
和合している鳥たちは、
掛けられた網を持って逃げ去る
和合を壊し、争うことになる日は
皆私の餌食になるのだ
そしてその通り和合が破れ、ウズラの群れは猟師の餌食になってしまいました。
【この物語の教訓】 ① 失敗、過ちなどを犯した時に素直に謝ることは、人間社会の和合を保つために必ず必要な条件です。 ➁ 謝られた側が過ちを許し、仲直りをするということは非常に大切なことです。過ちを謝られたときに許してあげないことは、和合を壊す重大な原因です。許してあげないと、被害者と加害者の間で立場が入れ替わることにもなります。 次回は「038 Baka jātakaバカ」一羽のアオサギが池の魚をだまして、みんな食べてしまったが、最後にカニも食べようとして、反対にだまされてしまうという物語です。バカとは青鷺、鶴のことです。
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