今回は「028. Nandivisāla jātaka ナンディ・ヴィサーラ」をとりあげました。
粗暴なことばで牛( ナンディ・ヴィサーラ)に呼びかけたため賭に敗れたバラモンが、二度めには賞讃のことばで呼びかけて賭に勝ち、財産を得る物語です。
お釈迦さまは、「比丘たちよ、むごい言葉というものは、だれにとっても気持ちのよいものではない」と、サンガの和を乱す比丘たちをお叱りになって、言葉使いに関する新しい戒律を設定されました。そして、次のような詩句を唱えられました。
快い言葉こそ語りなさい 不快な言葉は決して語ってはならない
実に、快い言葉を語る人のために 牛さえも重荷を運び、
財貨をもたらす しかも、それによって(快い言葉) 人々は、幸福な者となる
なお、このとき制定された戒は、92ある波逸提(pācittiya)の二番目、「罵詈(ばり)語は波逸提なり “omasavāde pācittiya”nti.」です。
今回は、6名での朗読会となりました。皆さんありがとうございました。
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