今回は「18.Matakabhatta jātaka死者への供物」をとりあげました。 バラモンによって生贄にされようとしていた羊は、前世を思い起こす智慧の力によって自分がなした行為を思い起こして、そのバラモンに語りました。「バラモンよ、私は前世で、あなたと同じく聖典を読誦するバラモンでしたが、『死者への供え物を捧げよう』と、一頭の羊を殺したために、四百九十九の生涯において首を切られました。そして今度が私にとって最後にあたる五百番目の生涯なのです。今日、この苦しみから逃れられると思うと、喜びが生じ笑ったのです。また、私を殺せば、あなたは以前の私のように今後五百の生涯において首を切られる苦しみを得ることになるだろうと思うと、あなたへの憐れみが生じ泣いたのです」 と。 すべての生命にとって「幸せになりたい」という思いは、普遍的な感情です。であるならば、いかなる理由があっても、他を殺すことは不幸を招くことになるとお釈迦さまは説かれ、一切の生命に対して慈しみの心を育てるようにと教えられました。慈しみこそが、生命として幸福を実現できる、唯一の方法です。 2月に来札された、駐日スリランカ特命全権大使のE・ロドニー・M・ペレーラ閣下の随行した大下さんも出席いただき、ジャータカ物語、スリランカ、国際協力と幅広い話題の朗読会となりました。 今月も降雪で道の悪い中7名のご参加をいただきました。皆様おつかれさまでした。。
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ジャータカ朗読会
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